ちょっとした用事で上海にいくことになった。なにして過ごせばいい?

上海を観光したい!っていう意気込みの人よりも、学会でとか人に会うとか、そういう用事で上海にきて、ついでに少し時間があるっていう人に会うことが多い。もともと観光が目的の人は自分で調べてくるし行きたいところがあるんだろうけど、そうじゃなくて、上海にきたんだからまぁ折角なら見ておきたいなぁっていう感じ。分かる分かる。俺もせっかくならそういう知り合いが楽しんでってくれたら嬉しい。そもそも中国は今回の上海が初めてっていう人も多くて、そういうんだと漠然と中国見てみたいってふうに思ってたり。そりゃそうだよね。でそういうひとは上海にきてどうしたらいいのかなっていうのを、何人かお迎えした身として書いてみようと思ったわけ。観光本とか観光サイトは観光を目的にしてる人を対象に書かれてるわけだけど、上海ってすでにお仕事でくる街なわけよね。

なんでこのタイミングでこんなこと書きたくなったかというと、先週末を枫泾という上海郊外の古鎮にいってきたのですな。日本からお友達が来たのでお供。上海って観光するものないよっていいながら、あるある。上海周りの水郷古鎮は今まで七宝、朱家角、枫泾と3ついったけど、どれも退屈しない。こういうのが十くらいあるわけ。ただこの水郷古鎮、みんな上海の外側にあって上海そのものではないので、漠然とした上海の観光という意識しかなかったり、滞在期間が短かったりすると、気がつかなかったり、知ってても郊外まで出るのが吉かどうか迷ったり、出たくてもいまいちどうやって出ていいか分かんなかったりで、せっかくの機会を逃すみたい。そういう人を見ているとちょっともったいなぁと思ったりするので、これを機会に積極的にアピールすることにしようっつう話。

●上海市街を満喫するのは一日で十分。
上海にくるのが初めてで、観光の時間が1日しかないのなら、まあ上海の市街地を見て回るのが妥当だ。一日くらいならみるものはある。南京東路とか豫園とか外灘とか。大きなお寺さんも静安寺、龍華寺がある(いったことないけど)。特に龍華寺は20世紀初頭に国民党が上海の拠点として使っていたところなので、それにまつあるものがある(らしい)し、たしか静安寺には内山完造の墓がある(101107追記:間違えた。内山完造の墓は宋慶齢陵園の中だった)。虹口地区には内山書店跡や魯迅が住んでいたアパートなんかが残っている。中心部には共産党第一回大会(101114追記:これも違うらしい。第一回は浙江省のとある湖の舟の上らしい。おれはもう一回上海観光した方がいい。)が開かれた会議場がある。…などなど、これらを適当に組み合わせればそれが上海だ。特に初めての上海ならやっぱり昼は豫園の出店の中を歩き、夜は黄浦河西側の外灘から向かいの浦東地区の近未来的ビルディング群を眺め、そのあとでこんどは黄浦河を渡ってたったいま眺めていたビルディングの上までのぼり、外灘側の租界時代の歴史的建造物眺めるというのがてっぱんだろう。
でもこれ一日で十分なんだよね。そして問題は「だれそれさんと会う日とは別に自分一人で上海を見て回る時間を一日とっておこう」とか考えていると、往々にしてそのだれそれさんが上海案内してくれちゃったりして、いざ最終日一人になったときに行くところがないという事態が発生する。

●超有名な杭州と蘇州は、日帰りにはちょともったいない。
すると次の候補が、上海から電車で1時間半くらいの超有名な観光地、杭州蘇州になるわけだ。この二つの街はたしかに間違いない。秋、冬、春、できれば夏以外で(特に杭州は盆地なので、夏はくそ暑いらしい)、いつでも古き中国の面影にであうことができる。ぜひ機会があったらいくといい。特に杭州は西湖という一つの湖を中心とした歴史ある観光地(保養地)として、独特の魅力がある。が、この二つの街は、満喫するにはちょっと一日だと足りない、というのがネックである。ともに一つの「街」であるから、観光名所がコンパクトにまとまっているわけではない。それでも杭州は、盆地内部の西湖を中心にして観光名所がそれを囲んでいるという統一感があるから街並みを把握しやすいのだが、蘇州になるとだいぶん今風になってしまっていて、一日で観光するには、お寺さん、過去の建造物などぽつぽつと残っているものをタクシーまたはバスで点を結ぶように廻らざるを得ない。そうするとせっかく行ってもいまいち街としての全体像が見えてこないまま帰ってくることになる。まあこの評価には、俺の旅行のしかたが、ひとつひとつの名所そのものよりも、どんなかたちの街を歩いたかという全体像を把握することの方に重きを置いてることに起因するかもしれないので、由緒あるお寺とかそのものを純粋に楽しめる人とかはあんまり心配しなくてもいいのかもしれないけど。あとは杭州に関していえば、西湖はぜっったいに夜景と朝靄の中で見るべきだと思うので、せめて一泊の余裕があるときに訪れるのがいい。

●じゃあどうすればいいのって、上海郊外の水郷古鎮にいけばいいんじゃない。
というわけで、今回の枫泾はじめ水郷古鎮の話になるわけなんだ。上海郊外には中国らしい中国が保存されている街並みがいくつかあって、多くは街中に水路が張り巡らされた水郷地区だ。そこにいくのがいいよっていう話。なにがいいのって、そんなに広くないかわりに、集中して残っているっていうことなんだよね。その小さな区画だけよく管理保護されている。つまり、一歩足を踏み入れれば、別世界。この点蘇州とは違う(杭州は…あれは街として別世界というか独特な雰囲気をつくりだしてるからすごい)。それほど広くないなかに(例えば枫泾、朱家角は端から端まで歩いて30分くらいかな)運河が通っていて、それに沿うように路地がはしっている。路地脇にはちまきやら串焼きやら甘味やらの出店が軒を連ねていて、歩いていると寺とか墓とか過去にその土地から輩出されたの人士の邸宅とかがひょっこり顔を出す。観光してようが歩いてようが座って休憩してようが、自分を囲む景色自体が非日常だから退屈しようがない。水路を渡す橋はいちいち綺麗だし、あの中国を代表するような赤い提灯がずっとぶら下がってるし、運河を舟で揺られるとまた別のアングルから街が見えるし(これは今回はじめて気がついた)、9時半着16時半発なんてあっという間でしたわ。

これらみな上海中心から15km〜60km圏内で、近いところは七宝古鎮なんかだとメトロの圏内。遠いトコだと今回の枫泾古鎮は60km、公式にはバスで1時間強っていうことになってる。一時間強かぁって思っちゃうかもしれないが、これは信用してはいけない。この時間あくまで公式で、実際はバスはびゅんびゅん飛ばすので、40分くらいでついてしまうという、中国の交通事情恐るべし。近い近い。

●アクセス
バスです。選択肢は二つ。普通の路線バス(高速)を使うか、観光バスを使うか。朱家角とか比較的近い古鎮は人民広場の南側に郊外行きのバスが出てたり、遠い古鎮だとまず地下鉄でどこどこ駅まで行ってそこから高速バスに乗る、とかになる。路線のバスは安い。往復数十元でいくとおもう。一方今回の枫泾に関して言えば、友達が観光バスを予約してくれて、便利だなぁと思いました(友達がじゃないよ、観光バスがね)。上海中心部南側に上海体育場という大きなスタジアムがあって、そこに上海旅游集散中心というチケットセンターとそのバス発着場が併設しています。あさ8時半出発、現地16時半発というようなのでした。事前の話だと現地到着後放置ということだったようなのですが、実際到着してみると午前中はガイドさんが案内してくれました。中国らしい高速観光だったけど。ただお一人様100元くらいかかるので(どうもありがとうございましたm(_ _)m)、路線バスに比べるとかなり高いことになるけど。
予約は…どうすんのかね。直接いってチケット買える。中国の特別な休暇とぶつかってなければ、たぶん当日でも平気なんじゃないか(しらん)。あとはネットで、それこそ日本の旅行会社を通してチケット予約できるんじゃなかろうか。「上海+古鎮」でたくさん出てくるだろう。まあそれこそ、事前に古鎮に行きたいんだけどってひとこと言えば、現地のお友達が手配してくれると思いますよ。そんで、チケット代を出してくれればお友達がお供してくれると思いますよ!

●じゃあ写真の一枚も貼れよって話。
だって、明日は枫泾だって思って念入りにカメラの電池を充電したら、そのまま忘れて、電源の入らないカメラを持ち歩くって大失態をおかしたので…。とりあえず[上海、古鎮]で検索してね☆